呼吸のバランス
暑い日が続いていますが、少しずつ秋の気配も感じられるようになってきましたね。
ところで 皆さん呼吸していますか?もちろん呼吸していないと死んでしまいますが・・・バランスよく呼吸していますか?
何かに夢中になったり、仕事に根を詰めていると吐き出すことを忘れています。
会員の方にも 吸う方は自然にないってくるので、吐き出すことを意識してと お伝えしますが、まだ入会して間もない方など 一生懸命になるあまり吐き出せない方がいらっしゃいます。
「会話は、呼吸に似ている」と言われます。「話すだけ」「聞くだけ」では会話が成り立たないのと同じで、呼吸も「吐くだけ」「吸うだけ」では持続しません。苦しくなって倒れてしまいます。
とくに現代人は「吐く」ことを忘れがちだとされます。吸うことに意識が向きがちで、吐く呼吸は短く途切れがちなのです。
呼吸のバランスの崩れは、自律神経に影響を与えます。自律神経には交感神経と副交感神経があり、このうち交感神経は吸う息と関係が深いとされます。交感神経はストレスを感じているときに活発になりますが、交感神経が優勢な状態が続くと、血管が収縮して体が冷えやすくなります。現代人の体が冷えやすいのは、このメカニズムと関係があるとも言われています。
そこで、「吐く」息に意識を置いた呼吸法を行えば、副交感神経にスイッチを切り替わり、交感神経に偏りがちな自律神経のバランスを整えることができます。副交感神経はリラックスモードの神経ですので、安眠や疲労回復にもつながるでしょう。
「イルチ健康法」より抜粋